年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
玄関まで見送ると由也くんはいつものように私の額にキスをして帰って行った。
翌日、鎌谷と昼飯に出る。由也くんの父親は商品開発部の社員の裏切りに遭い、未だにトラウマを抱えている。それが元で結婚出来ないと鎌谷に話した。
「へえ。それは初耳だったな」
「10年以上前だっていうから」
会社近所の定食屋。ここは魚屋さんがやってる店だから魚の煮付けが美味しい。
「でもよ、駄目元でも話したらいいのにな」
「由也くんの性格上無理だと思う」
父親が裏切られたのは社員だけじゃない。父親は手塩に掛けた長兄にも裏切られた。これで由也くんにまで反発されたら父親は立ち直れない。由也くんは駄目元でも口にはしないと思う。トラウマを抱えた人間の傷をえぐるような行為はしない筈だから。
翌日、鎌谷と昼飯に出る。由也くんの父親は商品開発部の社員の裏切りに遭い、未だにトラウマを抱えている。それが元で結婚出来ないと鎌谷に話した。
「へえ。それは初耳だったな」
「10年以上前だっていうから」
会社近所の定食屋。ここは魚屋さんがやってる店だから魚の煮付けが美味しい。
「でもよ、駄目元でも話したらいいのにな」
「由也くんの性格上無理だと思う」
父親が裏切られたのは社員だけじゃない。父親は手塩に掛けた長兄にも裏切られた。これで由也くんにまで反発されたら父親は立ち直れない。由也くんは駄目元でも口にはしないと思う。トラウマを抱えた人間の傷をえぐるような行為はしない筈だから。