年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「は、はじめまして。長谷川綾香です。由也くんとは……」
「堅苦しい挨拶はせんでいい。掛けなさい」
「は、はい……」
声が震えている。緊張しているのは私の方かもしれない。
「……?」
着席を促されたが由也くんは動こうとしなかった。私も座る訳にはいかない。半歩後ろの位置で由也くんと父親の様子を伺う。由也くんの両手は拳を握っていた。
「父さん」
ああ、きっと初っ端から告げるつもりなんだ、私の緊張度合いは一気に上昇した。