年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「どうした由也、座らないのか」
「彼女は……」
父親はギロリと由也くんを見上げた。
「綾香さんは楓ミルクカンパニーにお勤めです」
「楓ミルク……?」
父親の顔つきが豹変する。一瞬、目を開いたと思ったが、見る見る顔が赤くなり、眉間にシワを寄せていく。
「何だと?」
「楓ミルクカンパニーの営業をなさっています」
「由也、もう一度言ってみろ!」
「彼女と結婚しようと思います」
「由也っ!!」