年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「でもそれも時間の経過と共に変わってきました、腕時計を身に付けると綾香さんと赤ちゃんと一緒にいられるような錯覚になりました。そんなこと言っても、僕の独りよがりだけど」
「由也くん……」
赤ちゃんにも申し訳ないことをした、そして由也くんにも。由也くんにしたら相当ショックだったろうに……。
「ごめん……私、ちゃんと由也くんに相談すればよかったのに……私……」
涙が込み上げる。泣いちゃいけないと思って堪えようと肩が震える。