続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
気が付いた時には蓮の温かい唇が自分の唇と重なっていた




それはあっという間の出来事で軽く啄むようなキスを重ねたあとちゅっと響くリップ音



重ねた唇は離れられないと言わんばかりに深くなり吐息が漏れる



一瞬背中がぞくりとして体が熱を帯びたようになった




頭がぼーっとして何も考えられなくなる・・・名残惜しそうに離れた唇



蓮の吐息が耳元を掠めてゆっくりと抱きしめられた




「ふっ・・・・お父さんは普通こんなことしねえだろ?お姫様?」



「ば・・・馬鹿!」




ゆっくりあたしから離れると蓮は顔を覗き込むようにして笑いかけた



「その顔は何か物足んないって顔だな?違うか?」



「なっ・・・・・!//////」




真っ赤な顏をしたあたしを散々からかったあと蓮は風の様に帰って行く



話し合った結果お墓参りは翌週に予定変更になりふたりでドライブを兼ねて行くことになった





蓮とドライブも楽しみだけど弟にも早く逢いたいな・・・なんて呑気なことを考えていたあたし




お墓参りに行った先で亡き弟の父親に逢うことになろうとはこの時は考えてもいなかった
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