続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
蓮は浮き輪を引き寄せると不機嫌そうな顔を浮かべながらすいすい泳いで岸へと帰っていく



玲奈ちゃんたちの声が聞こえたような気がしたけど蓮は知らんぷり




泳ぎの早い蓮はあっという間に到着して、熱い砂浜を浮き輪を抱え二人で歩く




茜ちゃんたちのいるところまでは少し距離があるけど蓮は相変わらず黙りこくったままだ




蓮・・・・どうしたんだろ




慎ちゃんの言葉が耳にはっきりと残っている




莉子の手を離したときは遠慮なく俺の物にする




それって・・・・もしあたしと蓮が別れるようなことがあったら彼女にするってことだよね



慎ちゃんのことは大好きだけど、それは頼れるお兄ちゃんのようなもので・・・




ラブじゃなくってライクだって今ならはっきり言える



だって・・・・もし慎ちゃんが女の子とラブラブなところを偶然見たとしても・・・




想像してもあんまり胸が痛まない・・・・逆にあたしになんで教えてくれなかったの!



彼女紹介してよ!なんて怒っちゃうかも




逆にもし、それが蓮だったとしたら・・・・・



ああ、考えたくない!想像しただけで胸に痛みが走ったような気がする




< 173 / 341 >

この作品をシェア

pagetop