続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「俺は莉子を手離すなんてありえねえって思ってる、でも・・・・俺が向こう行ってる間に莉子が離れてしまうってこともありうるかも・・・・なんて考えたらすげえ怖くなった」




「蓮・・・・・」




「莉子のことは信じてる・・・・お前が他の男になびくなんてことありえねえしそんな女じゃねえって思ってっけど、最近思うんだよ恋愛って不思議で仕様がねえ」




隣に横たわる蓮があたしの手に指を絡ませながら呟く



あたしは蓮の言葉に耳を傾けながら離れようとはしない蓮の手をじっと見つめていた



「何が不思議なの?」




あたしの問いかけにふっと柔らかく笑うと体を起こして向き直った



「好きになればなるほど、心ん中莉子で一杯になるほど不安感も増す・・・・」



「不安感・・・・?」



「俺は莉子が傍に居ない時でも常にお前のこと考える・・・・何してんだろう?とか連絡とれねえときなんかは何かあったんじゃねえか?とか」




蓮は少し恥ずかしそうに言葉を繋いでいく



「こんな男ちょっと重いかもしれねえけど不安感が増してんのは俺の家が極道ってことも関係してると思う・・・・心も身体も俺の物になったら尚更不安感プラス愛おしさも半端ねえし」



温かい手がそっと頬を撫でる



そうだね・・・・愛おしさが増す分だけ不安感も付きまとうのかも・・・



愛されてるってわかってるつもりでも何気ない出来事で不安感が増すのが恋愛の難しさ
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