続・溺愛協奏曲 蓮と莉子の甘々な日々
「龍音寺さん・・・・もしかして声が出なくなったのはその幼馴染の彼が原因か?」
「・・・・・・ふっ、さすがだね・・・お察しの通りだ、美帆の声が出なくなったのは彼が関係してる」
少し伏し目がちにすると慎ちゃんの柔らかそうな栗色の髪がさらさらと風に揺れる
あたしはそんな慎ちゃんの言葉を聞き逃さないように必死に耳を傾けた
「このことは美帆の口から言うべきことだから詳しくは言えないけど・・・・美帆の幼馴染の彼はもうこの世にはいない」
この世には・・・・いないって・・それって
もう、亡くなってる?ってこと?
「美帆の心の中は、彼との思い出で一杯で・・・彼のいない隙間を俺で埋めようとしているだけで俺はたまたま顔が似ている近所のお兄さんってだけだよ」
慎ちゃんはそう言葉を放つとゆっくりと彼女のほうに足を向ける
彼女の隣に何も言わずゆっくりと腰を下ろすと美帆ちゃんは驚いたように慎ちゃんの方を向いて息を呑んだ
どれくらいそうしていたのか・・・・二人は何も言わずに海を見つめている
あたしと蓮も少し後ろで二人の姿を黙って見ていたけど蓮が小声で耳元で囁くように言う
「龍音寺さんに任せてれば大丈夫だろ・・・・行くぞ」
「あ・・・・・うん、そうだね」
あたしは二人の後姿を残して海岸を後にする
ふたりがどんな話をしたのかはわからないけど翌朝、晴れやかな顏をした美帆ちゃんの姿を見ることが出来たんで大丈夫だと確信することが出来た
「・・・・・・ふっ、さすがだね・・・お察しの通りだ、美帆の声が出なくなったのは彼が関係してる」
少し伏し目がちにすると慎ちゃんの柔らかそうな栗色の髪がさらさらと風に揺れる
あたしはそんな慎ちゃんの言葉を聞き逃さないように必死に耳を傾けた
「このことは美帆の口から言うべきことだから詳しくは言えないけど・・・・美帆の幼馴染の彼はもうこの世にはいない」
この世には・・・・いないって・・それって
もう、亡くなってる?ってこと?
「美帆の心の中は、彼との思い出で一杯で・・・彼のいない隙間を俺で埋めようとしているだけで俺はたまたま顔が似ている近所のお兄さんってだけだよ」
慎ちゃんはそう言葉を放つとゆっくりと彼女のほうに足を向ける
彼女の隣に何も言わずゆっくりと腰を下ろすと美帆ちゃんは驚いたように慎ちゃんの方を向いて息を呑んだ
どれくらいそうしていたのか・・・・二人は何も言わずに海を見つめている
あたしと蓮も少し後ろで二人の姿を黙って見ていたけど蓮が小声で耳元で囁くように言う
「龍音寺さんに任せてれば大丈夫だろ・・・・行くぞ」
「あ・・・・・うん、そうだね」
あたしは二人の後姿を残して海岸を後にする
ふたりがどんな話をしたのかはわからないけど翌朝、晴れやかな顏をした美帆ちゃんの姿を見ることが出来たんで大丈夫だと確信することが出来た