続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
それから美帆ちゃんは色々なことを話してくれた



アメリカにいる慎ちゃんが年に数回ここに来ることがあったりするとおばあちゃんと一緒に掃除をしたりご飯を作るのを手伝ったりしたんだとか



偶然慎ちゃんの待ち受けを見る機会があったらしく気になって誰か聞いたらしい



「僕の幼馴染・・・・ってひとことぼそっと・・・でも普段あんまり表情を崩さない慎君がその時だけはにっこり微笑んで、とっても印象的でした!だからあたしも子供の頃から一緒の兄貴みたいな幼馴染がいるって言ったらすごい喜んで・・・・」




それから時折ここに来るたびにお互いの幼馴染のことを話すようになったらしい



だからずっと気になっていたこと・・・逢おうと思えば逢える莉子さんにどうして逢わないのか聞いたんだとか・・・



手術が無事終わって健康な体を取り戻すまでは莉子に逢わない



「あっさりそう言われてしまって・・・あたし慎君が心臓の病気を抱えてるなんて知らなくって・・・慎君は慎君なりにけじめをつけて莉子さんに逢いたいんだろうなって思ったんです
だからずっと莉子さんは慎君と手術が終わったら恋人同士になるんだなってずっと思ってました・・・だけど莉子さんが選んだひとは慎君ではなかった」


「美帆ちゃん・・・・」




「あたし・・・一か月前に車に轢かれそうになった男の子助けたことがあってそれまで出なかった声がその時出るようになったんです、彼が・・・幼馴染の彼が交通事故であたしを庇って亡くなってショックで出なくなった声が出るようになった・・でも、あたし慎君が優しくしてくれることをいいことに声が出るようになったのを黙ってた・・・あたしずるくて嫌な女なんです」




美帆ちゃんはそう一気に話終えると小さな手で涙をそっと拭った



ずるくて嫌な女・・・・美帆ちゃんは自分でそんなこと言うけど嫌な女はたぶんあたし・・・



慎ちゃんのあたしに対する思いを知っていて甘えている、ズルい女は本当はあたしで、、、でも慎ちゃんの思いを知っててもどうしたらいいのかわからない




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