続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「莉子ちゃん!こんなところでなにしてんの?」




目の前に居たのは涼くんで薬局の袋を片手に持ちにこにこと微笑みながらあたしに問いかけてきた




「あ・・・・ごめんごめん俺のことはいいから先に電話しなよ」



「ああ・・・ごめんね、じゃあ・・」



そう言いながら通話ボタンを押した



電話口には店長が出て体調が悪いなら仕方ないゆっくり休んで~今日はバイト君もう一人入ってるから大丈夫だよ~とのこと




よかった・・・・シフト決まってるから急に休んで大丈夫なのか心配だったんだよね



でもほっとしたのもつかの間目の前の涼くんがいつになく真剣な顏をあたしに向ける



涼くんどうしたんだろ?何かあったのかな




そんなことを思っていると涼くんがあたしの持っているビニール袋を見つめながら思いもかけないことを言い放った




「莉子ちゃん・・・・正直に言って!さっき買ったの妊娠検査薬・・・・だよね?俺、偶然見ちゃったんだよ、莉子ちゃんもしかして」




「あっ・・・・こ・・・これはその・・・・そうバイト先の人に頼まれて・・・ほんと頼まれただけなの」




咄嗟に嘘を付いてしまった・・・・あたし目が泳いじゃって嘘ってばればれ・・・かも?




背中に冷や汗が流れるのを感じて涼くんの視線だけを全身に感じていた
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