続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
それからお母さんの病室を二人で覗いてから帰ろうということになり病室へと向かった



蓮はお母さんに結婚の報告をしたいみたいだったけど・・・・



「蓮、お母さんの記憶の中の莉子は小学生で止まっちゃってるから結婚の報告しても無理なんじゃ・・・」



「まあ・・・駄目もとで言うだけ言ってみる・・・何事もやってみなくちゃわかんねえだろ」



蓮はそう答えるとあたしの手を引いてお母さんの病室に入って行った



精神科といってもごく普通の病室で中に入ると大きなベットと二人掛けの小さなソファ



奥にはトイレとシャワー室も完備されている個室にお母さんは入院していた




お母さんはあたし達が入って来たのに気づくとニッコリ微笑んで窓際に座ったまま外を眺めていた




手には小さな茶色い熊のぬいぐるみを大事そうに抱えて・・・・



なんだかそんなお母さんを見ただけで胸の奥が苦しくなった



お母さん・・・・少し痩せたみたい



なんだか小さくなったような・・・・そんなことを思っているとふいに蓮がお母さんに話しかけた



「莉子さんのお母さん・・・・俺たち来月結婚することになって・・・・今日はその報告も兼ねてお見舞いに来たんです」




「まあ・・・・それはおめでとう莉子も喜ぶと思うわ」




そう言いながら熊のぬいぐるみを撫でるお母さんに涙が零れて仕方なかった
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