続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「じゃあお祝いしなくちゃね・・・・あっそんなことよりあなたの名前聞いてなかったわよね
わたしは莉子の母親で高遠莉恵っていうの、もうすぐ学校からあの子帰って来るはずだから
もう少し待ってて・・・」



「あ・・・・名前・・・って申し遅れました!東條蓮って言いますこいつは俺の婚約者で莉子って言います」



「ああ、そうなの・・・あの子と同じ名前なんて奇遇よね」



そう言って微笑みかけるお母さんにあたしも精一杯の笑顔を返す



なんだか複雑な気持ちだ・・・・お母さんさっきからずっと窓辺で外ばっかり見てるけど・・



小学生のあたしが帰ってくるのを・・・待ってたりする?



お母さん・・・違うよ!あたしは・・・あなたの娘はここに居るよ



思わずそう言いそうになって言葉を呑みこんだ



それからお母さんはあたし達が帰る頃になってもずっと窓際で行き交う人を眺めていた




なんだかずっと外ばかり見ているお母さんに自分の存在を否定されたようで落ち込んだけど



お母さんの前では悲しそうな顔はしないと心に決めていたので無理矢理笑顔を作った




でも、帰る頃には幾分打ち解けて又来ることを約束したあたし達



お母さんはあたしのことをなんて思っているかなんて知る由もないけど・・・・



とりあえずゆっくりでも一歩一歩進んでいけばいい




そう思いながら病院を後にする・・・・この日からあたしの毎日の予定の中にお母さんのお見舞いがプラスされたのはいうまでもなく・・・




実の母親のなのに・・・かと言って親友でもない不思議な関係のあたし達はとても異質なもののように思えてならなかった





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