だんご虫ヒーロー。【番外編集】




パシッ




枕を持っていた手を掴まれた。




「……んっ………」




そしてそのまま引っ張られて、夕里にキスされていた。




夕里の上に乗っかった状態で後頭部に手を回され、夕里のキスを受け入れることしか出来ない。




長いキスが終わって、夕里と見つめ合う。




「…どう?許してくれる?」




卑怯な夕里。
こんなキスで私に許しを乞うなんて。




でも頷くことしか出来なくて、結局許してしまった私。




夕里は優しく私の頭を撫でて、それから私達は一緒に眠った。




夕里には敵わない、私。




夕里は私に魔法をかけてて、私は夕里に操られてるみたい。




でもね?
夕里になら操られてもいいかなって思っちゃうの。




この魔法は解かなくてもいいかなって。




だって夕里に操られてるってことは、夕里がいなきゃダメってことでしょ?




夕里の傍にいなくちゃ動けないし。




それに最後は一緒に笑い合えるから。




きっとこの先、私は夕里の魔法にかけられたまま。




番外編4end


< 46 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop