しわくちゃになったら、会いに行きます。


 ニコリと微笑む大藤くんは、あたしバッグにつけているストラップを見て、声を上げる。




 「あ、これ」




 濃紺のスクールバッグに白いウサギのストラップ。


 なんの変哲もない女の子のバッグのはず。


 それに注目した大藤くんは、キラキラした瞳でそれを手に取った。




 「これ、俺がキャラデザしたやつ」




 ……え?


 だってこれ、近所のゲームセンターにあるUFOキャッチャーで、お兄ちゃんが取ってきたやつなのに。


 訝しげに眉根を寄せたあたしに、大藤くんは尚も嬉しそうに話す。


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