しわくちゃになったら、会いに行きます。


 お兄ちゃん、体質変えてよ。


 彰太くんは、あんなに慕ってるのに、見えないなんて不憫だよ。


 リビングへ歩いていくお兄ちゃんの背を見つめながら、胸中で悪態つく。


 廊下からリビングへ行く途中にある自室に入って、ため息をついた時だった。




 「同情されるのは、嫌いだ」




 突然、棘のある声が飛んできて、あたしは驚いた。


 顔を上げると、不愉快そうな面持ちの彰太くんが窓枠に腰掛けていて。


 普段見せる表情とは全く別物のそれに、あたしは思わず竦んでしまった。




 「……ごめん。ちょっとむしゃくしゃしてて」


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