しわくちゃになったら、会いに行きます。


 あまりに唐突すぎて、あたしはパニック。


 彰太くんも、いつも以上に顔を真っ赤にさせて慌てる。


 でもだぶん、あたしも負けてない。


 ど、どうしよう。恥ずかしくて顔が見れないよ。




 「ごめん! 朱里ちゃんごめん! 今のは忘れて!」




 あらぬ方向へ向けていた顔を一瞬だけあたしに向けた彰太くんは、それだけを言うとフッと姿を消してしまった。


 あ、ちょっと!


 と言おうとして、彼はもうそこに居ないんだと認識。


 勝手だなぁ、もう!


 暖かくなってきた風が吹き込んでくる部屋に、あたしはポツンと取り残された。


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