しわくちゃになったら、会いに行きます。
ツイてないなぁ、あたし。
ため息と共に色んな感情がだだ漏れる。
彰太くん、また来てくれないかな。
あたしを、助けてくれないかな。
淡い期待を抱いた時だった。
「あ」
覚えのある声が背後で聞こえて、思わず幻聴かと疑った。
すごい勢いで振り返ると、昨日とは違う服を身に纏った彰太くんが笑顔で立っていた。
……幽霊も着替えるんだ。
どうでも良いことが頭をよぎる。
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