天体観測の夜は月に願いを… 
最初はみんなワーワー騒ぎながら作業をしていた。

観測もひと段落し日付も変わって、そろそろ疲れて眠くなってきた頃

地学室を見回すと彼女がいない。

まさか誰かとフケたのか?

動揺している自分に驚きながらも彼女を探した。

居た!

彼女は屋上で一人で空を見ていた。

そっと近づくと僕の気配に驚いた彼女。


美咲「わぁ!先輩。ビ、ビックリしました。」


掘り向くと彼女はニコッと笑った。

暗い屋上で彼女の肌は、さほど強くはない月明かり

に照らされ白く光を放っている。


祈織「一人で何していたの?」

美咲「月です。月を見ていました。
   今日は三日月なんですよ。私、三日月好きなんです。」

祈織「へぇ~、三日月、満月じゃなくて?
   どうして三日月?」

美咲「えっとですね。」


ふふっと笑うと彼女は、まるでとっておきの秘密を話すように、

そっと話し始める。
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