天体観測の夜は月に願いを… 

何時ものように柔らかく微笑みながら私の隣りに座った。

間近で見る先輩の顔は綺麗すぎてボーッとなってしまう。


祈織「相原さん?メアド交換しよう」

美咲「・・・・・」

祈織「相原さん、次のOB連絡係りだよね?
   なかなか聞きに来ないから、押しかけてきたんだけど…」

美咲「あっ、・・・・」


緊張していた上に驚いた私は上手くしゃべれない。

動けない私をチラリと見た奏絵は、勝手に私のブレザーの

ポケットに手を入れてゴソゴソと、ん?何するの奏絵?


奏絵「先輩ちょっと待って下さい。えっと、スマホはっと。
   美咲どっちに入ってるの?…有った!
   先輩赤外線でいいですか?」


あっという間にスマホを取り出すと先輩とアドレス交換している。

あのー奏絵さん、それは私のスマホですよね。

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