天体観測の夜は月に願いを… 
ため息のような声しか出ない。

こ、こんなキス、私はどうなるの?

快感でボーッとなった頭では何も考えられない。


唇が離れると思うように息が出来なかった私はふーっと大きく息を吐いた。

目を開けると祈織が心配そうに覗き込んでいる。


美咲「わ、わたし…。」

祈織「ごめん、激しくしすぎた。」


祈織の指が美咲の顎の輪郭をなぞり、親指で唇に触れる。


祈織「遅くなっちゃったね。もう帰らないと。」

美咲「えっ」

祈織「これ以上いたら、理性がね。」

美咲「/////////」

祈織「くすっ、隣にいるから。」

美咲「はい」


祈織は立ち上がると玄関に向かった。


祈織「おやすみ、戸締りわすれないで。」

美咲「おやすみなさい。」


おでこのキスして頭をポンポンすると、隣の部屋へと戻って行った。

次の日の日曜日は、彼の引越しの片付けを手伝った。

ただ、一緒にいるだけで幸せを感じる。

好きです祈織。
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