天体観測の夜は月に願いを…
祈織「わかった」
部屋の明かりを消し、ベットサイドのライトを薄暗く調整すると、
これで良い?というふうに「…ん?」と美咲の顔を見る。美咲も
コクッと頷いて返した。
ゆっくりとベットへ押し倒されると、彼の顔が真上にくる。
祈織は美咲の手を取りまず指先にキスすると、チュッと音をさせながら
優しく触れ始めた。
くすぐったいような彼の唇の感覚が気持ち良い。
手は背中にまわされ確認するかのように優しく撫で回す。
唇が耳の縁をチュ、チュッと吸いふーっと息をかけられると今まで我慢していた
快感がゾクッと背中をはしった。
耳から首筋へと舌と唇が這っていき祈織はそこで大きく息を吸った。
祈織「美咲の匂い好き。」
と呟いた祈織の響く声にピクっ反応する。
祈織「ずーと触れたかった。」
祈織から与えられる、今まで体験したことのない感覚と、甘い言葉の波に
自分の体がこれ以上どうなって行くのか想像がつかない。
私は沈むようにそれに身を委ねていった。