SakuIGamE
――俺がやらんと。

力を振り絞って立ち上がる。
駆け寄って来てくれたリッタを背に回して、モンスターと向き合う。

力で敵わへんことはわかっとる。
先に仕掛けたこっちが悪いんもわかっとる。
――でも俺はこんなところで・・・みんなに会えへんままで死んだらアカンってこともわかっとるんや・・・!

均衡状態に痺れを切らし、リッタがナイフを構えたが――
「もうやめるんや。こいつらは悪くないんやから」
「何言ってんの!?そんな目に遭って――」

「子供傷付けられて怒るんは当たり前や!!」
俺はカッとなって怒鳴ってしもた。

リッタの体が小刻みに震えている。
ナイフを持つ手はぎゅっと握られたまま――・・・。
俺はその手を掴み、自分の腹部へと引き寄せた。
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