それでも僕は君を離さない
その夜ベッドに横になって考えた。

私が彼に惹かれるこれだというものがなかった。

熱い想いや恋するワクワクした気持ちがないまま

付き合っていいものかしら?

通じ合える何かがあれば

それだけで本当にいいのかしら?

恋人でなく

友人か同士と言った方がしっくりくる気がした。

それプラス男女の関係なのかもしれない。

私はそう結論づけて目を閉じた。

着信『奈々、今日は嬉しかった。おやすみ。透吾』

私は『おやすみなさい。』と送信するだけで精一杯だった。

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