Love song from dieting ~67㎏から45㎏への恋唄~
次はB男さんでした。

実は
若い頃のBFです。


ネットで再会したのですが、
送られて来た写メを見て、
私は絶句しました。


20代の頃は、
萩原健一郎(ショーケン)みたいに、
お洒落でハンサムな男性でした。


写メを見て


「誰?
このアサハラみたいなデ…………」


と独り言を言っていました。


音楽で身を立てるために
活動していたのですが、
共通の友人に聞いた話では
東京進出と
欧州進出に大失敗、
借金を抱えて帰国したら
バブルは弾けていて、
学歴と職歴のない35過ぎのB男さんは、
たちまち
生活に困窮するようになったそうです。


私へのメールには
現在私が月収いくらかとか
そんな質問ばかりでした。


そして、









「昔のよしみで
逆援助してくれないか?
セックスは自信あるから」



とメールが来ました。


悲しかったです。


ライブではあんなに輝いていたのに、
今では
日雇いやスナックの厨房などの仕事を
転々とし、


「某有名レーベルから、
CD出すから
出資しないか」


と寸借詐欺紛いの事をしていたり、
昔付き合っていた女性達や
ライブに来た若い女性達に、


「風俗で働いて
養ってくれ」


と頼んで回っているそうです。


そして、
相撲取りみたいな体型、
薄い髪、
生活苦が表れ皺だらけのたるんだ顔、
それらに商品価値があると、
本気で信じ込んでいました。


何回もメールしてきましたが、
全て無視していると、








「もう、
お前には頼まないよ!!ドブス!!
ババア!!
付き合ってやった事を感謝しろよ!!
オレは音楽史上に名を残す人間なんだ!!
後悔すんなよ!!!!」











と罵詈雑言のメールが来て、
幕を閉じました。
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