不良蝶女


僕はね、もとは女嫌いなんだけど、蝶ちゃんはそこら辺にいるばかっぽい女の子じゃなくて、自分の意志とかをちゃんと持ってて、自分で言うのもなんだけど、僕等はみんな顔もよくて、周りの女の子たちはみんなきゃーきゃー言うけど、蝶ちゃんは僕等を見ても、無表情で「こんにちは」って言っただけで、普通に話せるそういう女の子。


あの日、僕は、女の人の美しさを知った気がするんだ。



< 112 / 119 >

この作品をシェア

pagetop