大好きな君 〜守と花のSTORY〜



『…わぁ!』


可愛い……。


何、このモコモコの龍は。


超可愛いんですけど!


買おっかなぁ…。




『…待ってぇ、蒼ぅ』



…ん?、え?



『はやいよっ!手ぇ繋いでぇ!!』



……ドキドキドキドキ…


この声。



…華?


蒼を呼んだってことは蒼もいるの?


…海斗も?陸斗も?



に、逃げなきゃ。


そう思ってるのに言うことを聞かない私の足。


お願い、動いてっ!



おねが…




『…あっれぇ?〝花〟ちゃぁん?』



…ヤバイ、ヤバイヤバイ。


すると急に足が軽くなり一目散にその場から逃げたした。


後ろを振り返ると、蒼、海斗、陸斗、…華の姿がある。



…みんなっ。







蒼たちの声が聞こえる。


あぁ、なつかしい。


半年前までは当たり前だったのに。


みんなの隣にいることが当たり前だったのに。


昔の私の場所には〝華〟がいる。


まだ、付き合ってるのかな?


だとしたら、私は本当に信じられてなかったんだ…。







…もぅ、どうでもいいけどね。





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