大好きな君 〜守と花のSTORY〜
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私たち、青龍 5代目に〝姫〟が出来た。
青龍の姫、龍姫。
龍姫は、命に変えてでも守る。
その龍姫に、蒼と付き合っていた〝華〟がなった。
今思えばあの時から悪夢が始まってたのかなぁ。
『花ちゃーんっ!初めましてぇ。華っていうよ!』
『同じ読み方だねぇ!すっごい偶然!』
『…ねぇ、花ちゃぁん、華って言う名前、可愛くなぁい?』
『〝花〟よりも〝華〟の方がみんなに好かれてるみたぁい!キャハハっ!』
『…ねぇ、邪魔ぁ。』
…やめて、
私の居場所を取らないで…。
嫌だよ。
殴ろうと思えば殴れた。
追い出そうと思えば追い出せた。
そうしなかったのは、私。
殴りたかった、追い出したかった。
感情に任せて動きたかった。
けど、私は、青龍の総長。
イかれてる奴等を潰す、正統派だけども、暴走族は暴走族だ。
一般人から見たら所詮、嫌われ者。
華も一般人だ。
一般人に危害を加えたら、私だけではなく、何もやってない蒼たちまでにも汚名がつく。
それだけは嫌だ。
だから、我慢した。