幽霊ナイト


「秘密」


「へ…?」

思わず間抜けな声が出てしまった。

てっきり教えて貰えるもんだと思っていたから。



「教えてあげれることはあるよ」


湊君は目を瞑り目を開けた。さっきとは反対でその目は不思議な目になっている。
緑色に水色を少し加えたような色の目の中に+が入っている目。


やっぱり

「綺麗だね…」


湊君は驚いたように表情を見せた後、目を細め「怖くない?」と言った。


「怖くない。湊君の目の色凄く綺麗だよ!」


湊君は無表情の顔を変え、少しだけ嬉しそうに「そ…」と言った。

すうっと目を瞑り目を戻し、ついでに表情も無表情に戻すと

「本題に入るね」と、言った。

「本題…?」




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