プリンセスと5人のナイト!?
「え、それじゃあ…」
誠くんの住む所が、と言おうとしたけど、誠くんは続けた。
「園長センセーはすごく優しい人でね、ご自分のお身体が大変なのに園児一人一人に新しい施設を用意してくれた。」
「………」
「それで俺は此処の…東京の施設に移されたんだ。」
私は、そこまで言った誠くんの身体を、ギュっと抱きしめた。
寒くないように、一人にならないように。
それでも誠くんは続ける。
「そこの施設はね、天使園と違って、子供を養子に貰ってくれる人を探してた。自分達の負担が少しでも減るように。」
「誠くん…もういいよ」
「でも、大好きだった園長センセーが紹介してくれた所だから、一生懸命笑って生きてた。」
「もう…いいってば…!」
「かんな…聞いて?俺は、かんなに全部聞いてほしい。」
「でも…」
「俺は大丈夫だから。今は一人じゃない。」
ね?とニッコリ微笑んでくれる。
「……うん。誠くんは一人じゃない。」
私は、いつの間にか流れていた涙を拭ってもう一度誠くんを抱きしめる。