プリンセスと5人のナイト!?
すると、誠くんは優しく私の頭を撫でてくれた。
「…それで、高1の夏にね、陸斗さんが施設に来たんだ。」
陸斗さん直々に…?
あまり外に出て顔を出したりしないと有名な陸斗さんが直々に来るというのはものすごく珍しい事だ。
「施設に来た陸斗さんは、最初から俺しか見てなくて怖かったよ。」
誠くんはハハッと笑う。
「陸斗さんは俺と目が合うと、まっすぐ俺の所に寄って来て『俺の養子にならないか。』って言ったんだ。」
「………」
「最初は渋ったけどね。毎日のように施設に来てくれる陸斗さん見たら折れるしかないよね。」
「それで…」
「うん。養子になったの。」
そうだったんだ…私…誠くんは生粋の御曹司だと思ってた…
それに、陸斗さんは相当誠くんに惚れ込んでるんだな。
だって、自分の本当の息子じゃない誠くんを跡継ぎにするくらいだもん。
自分の大事な会社を任せるんだから、誠くんがそれだけ大切って事だよね。
「……よかったね。いい人に出会えて。」
私が笑い掛けると、誠くんも優しく微笑み返してくれた。
「うん。今では陸斗さんに…ううん、父さんにすごく感謝してるんだ。」