キミのイタズラに涙する。


だって何もしてあげることが出来ないのだから。



気付かなかったら一生後悔するに決まってる。


「どんなに迷惑かけられたっていい

一緒にいたいの……」


伝わるだろうか、

この気持ち。


私達の想い。



私は目に涙をためながら真剣に隆平を見た。


ぎゅー。


すると彼は、私の手を少し強く握ったような気がした。


「俺も……お前らとずっと一緒にいてぇよ……

学校で、ずっと一緒に楽しく過ごしたかった」


初めて隆平が話した本音。

それは不安そうで、弱弱しくて、私は思わず抱きしめたくなった。






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