キミのイタズラに涙する。
「似合ってる、カッコイイよ」
「だろ?だって俺が付けてんだからな当然……
うっえ……ごほげほ」
「隆平、大丈夫?」
洗面器に吐きだした隆平の背中をさする。
あの日私は怖くて動けなかったけれど、今は少しずつ慣れて来た。
「少し横になる?」
「ああ、じゃあそうしようかな」
たまに本当にこれで病気がよくなっているのだろうかって心配になる時もあるけれど
私はネガティブな思考をふりはらうように話をかえた。
「今日はね、梓と満くん委員会で遅くまで仕事なんだって
図書委員なんだけど楽だと思ったらかなり忙しいらしいの」