キミのイタズラに涙する。


「そーなんか、」


「隆平のとこ行きたいのにって言ってたよ」


「サボんなよって言っとけ」


ニコッと笑顔見せる隆平に私も笑顔を見せる。

すると彼は小さい声で言った。


「お前は、疲れてねぇの?

学校終ってからくんのも大変だろ?

別に毎日来なくたっていいんだぞ?」


「大変じゃないよ、会いたいんだもん……」


たぶん最後の言葉は隆平よりもっと小さい声。

すると、彼はふっと笑って私の頭を撫でた。


ドキンー


「2人なの久しぶりだな」


「うん」


ドキドキと心臓は音をたてる。






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