キミのイタズラに涙する。


絶望することを知っている。


「なぁ、隆平もあんな奴気にしない方がいいぜ」


一人の男子が隆平の肩に手をまわす。


「つかさ……俺いいこと考えたんだけど

お前も一緒にやらね?」


ニヤニヤとその男子が笑ったら、彼は楽しそうに話始めた。


「田辺が教室戻ってきたら上からバケツで水落としてやんの

そしたらアイツせっかく戻って来たのに

また外にUターンだぜ。

ちょっとベタだけどよ、楽しいイタズラじゃね?」


そんな男子の言葉を聞くと、隆平はポツリとつぶやいた。


「やんねぇ、」


「あ?」


「そんなくだらねぇイタズラはしねぇ」

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