メイドさんに首ったけ!?
「え?ああ、ここは病院だよ」

「びょういんー?どうして?」

「露はね、僕を助けて怪我をしてしまったんだ」

「けが……?」

「そう。だからほら、包帯」

「……ほんとだー」


頭や腕に巻かれた白い包帯を指差すと、露は納得したように自分でもそっとそれに触れ、じっと見つめていた。


それにしても……。

姿も、声も笑顔も以前と変わらない露なのに、行動一つひとつがやけに幼い気がする。

喋り方もどことなくつたないようだし、それに、
さっきから気にはなっていたことだけど、露はなぜ僕の事を“お兄ちゃん”と呼んでいる?
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