先輩×後輩
次の日―――


あたしは学校を休んだ。

俊くんにあいたくなかったし、こんな泣き顔じゃ行けなかった。


「さくら、大丈夫?」

お母さんがあたしの部屋に入ってきた。

「ん…」

「優子ちゃんと何かあったの?」

「ううん…」

お母さんに、俊くんと付き合ってることは話してなかった。

「そう…でも、早く元気出しなさいね」

「お母さん…」

「ん?」

「お母さんとお父さんって、どうやって知り合ったの?」

「えぇっ!?お母さんとお父さん?そうねぇ…お父さんが、お母さんの高校の先輩だったのよね」

「お父さんから告ったの?」

< 193 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop