先輩×後輩


「どうしたの、急に」

「…いいじゃん、たまには」



そう言ってちょっと恥ずかしそうにしてる俊くん。


か、かわいい…


普段あんまりこういう表情見れないから、なんだかあたしまでドキドキしちゃうよ…



「…はやく」

「ん…」



あたしはゆっくりと口を開けた。


同時に、少し温かいたこ焼きがあたしの口に入ってくる。


もぐもぐと口を動かしていると、俊くんはフッと笑いながら言った。



「うまい?」

「うん…」



満足そうに微笑んで、あたしの肩に頭をのせる俊くん。


俊くんてば、今日はどうしちゃったのぉ?


なんだか、いつもよりすっごく甘いよ…


すると同時に、夜空にきれいな花火が打ち上がった。

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