みつばちとはちみつ
×× くう ××


「それでは!D組 応援団 最優秀賞を
祝って・・かんぱ〜い!!」


応援団の打ち上げが 始まった。
「絶対に俺の横に座れ!」と うるさい
ヒロと、 早速 言い合いになる…


まだ ふてくされてるヒロを 無視して
ニナと あみ先輩の隣に 腰を降ろした。


「ふ〜・・、やっと 座れた」

「愛されてるね〜!くう。見てごらん
五十嵐君の 顔。捨てられた子犬!
悲しそ〜!」


あみ先輩が けたけた笑いながら言う。


「からかわないで 下さいよ〜!
打ち上げなのに、2人の世界って・・
いやなんです。そういうの。
バカップル 丸出しで・・」

「そっか、ごめん ごめん。くうが
しっかりしてるから、大丈夫だね、
あんた達。五十嵐君が暴走しても。」


暴走…ふいに さっきの駐車場での
キスを 思い出してしまった…


戸惑いながらも、体の中から 熱くなって
…止められない 自分が怖かった。


いやなんかじゃない…けど、
まだ 両想いになれた喜びを味わいたい。

< 103 / 268 >

この作品をシェア

pagetop