みつばちとはちみつ
いつも 優しい お兄ちゃん。
大好きな お兄ちゃん。
そのマサ兄が ニナに こんな顔を させる
なんて…
「ニナ、話せる範囲で いいから」
ニナは ぽつり、ぽつりと 話だした。
「マサ兄、クルマで このまま 寮に
帰るからって・・だから ・・」
「どっか 行きたいって?」
「うん。買いたい本あるからって・・
国道の所まで 行かなきゃだめって・・」
「うん、少しでも 長く いたいよね。」
「私から、言ったの。堪えきれなくて、
好きって 言っちゃったの・・
そしたら、マサ兄 少し 考えて・・
つきあうかって・・そのまま、近くの
ホテル 入って・・・」
…すぐに ホテルって…
「いやじゃ、なかったの?」
「その時は つきあうって 言われた事で
舞い上がっちゃって・・・その・・
最中は・・痛くて それどころじゃなくて・・・」
急に 生々しくなって、2人で 照れる…