みつばちとはちみつ
「おい、新奈。起きろ。」
…目を開けると柾樹が 心配そうに 覗き込んでる。
「大丈夫か?・・ごめん。無茶させて」
…あっ!私、途中で…意識なくなったんだ…
「・・大丈夫・・ごめんね・・」
「ほんとに 大丈夫?」
大丈夫というか…体中に 余韻が残り過ぎてて…顔が 見れない位、恥ずかしい…
「柾樹」…これからは 「マサ兄」じゃなくて「柾樹」って呼ぶんだ…
柾樹も…私を「ニナ」じゃなく「新奈」
って呼ぶ…恋人として…うれしい!
すごく 実感できてる!
「新奈? どうした?」
「ほ、ほんとに 大丈夫!」
「ん。水 飲む?はい。」
渡される ペットボトルを 持とうとしても 力が 入らない…
「全然 大丈夫じゃないじゃん。・・ん」
口移し?!…でも、喉カラカラ。
柾樹の口から 入ってくる水を 飲む。
「柾樹・・もっと・・」
もう一口、もっと、と 水を もらう。
水を飲み干し 離れようとすると
頭を支えてくれてた手に 力が入って
口の中を 掻き回される。
余韻と重なり、すぐに 声が漏れる…