みつばちとはちみつ


「もしもし!ニナ⁈ 」

「くう、出るの 早っ!」


ワンコール するかしないかで くうが
電話に出た…


「ずっと 待ってたもん〜!あの後 すぐ
帰ってから。・・ヒロが めちゃ ふてくされてたけど、ヒロよりニナ!って 言っちゃって・・でも、今は そうなの!
どうだった?大丈夫だよね?
マサ兄・・」


くう…なんで この子は こんなに優しいんだろう…幸せいっぱいの時なのに。


自分の幸せより、人の幸せを
考えちゃって…


「うん。大丈夫。私の事、ちゃんと・・
好きだって。柾・・兄は マサ兄だった。
実感もできたよ、くう。」


柾樹と 呼ぶのは…照れてしまった。


「よかった〜。本当 よかった・・
ニナ、よかったね。幸せ?」


「うん。すごく・・」


「そっか、もう安心だね。・・実感かぁ
・・それって・・やっぱり・・その、」


「う、うん・・まぁ・・あ、あのね、
ドキドキし過ぎたら、ムラムラなんだって!」

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