みつばちとはちみつ
ニナの号令に合わせて、蹴りを出す。
久しぶりの割に、動ける!
くうと 息ぴったりなのが 嬉しくて
楽しくなってくる。くうも 嬉しそうだ。
このまま 自然に仲直り 出来るかも…
という思いは 聞こえてくる声に
消された…
『・・大野、行こ・ぜ。・・いや・・何 言ってるんだよ・・彼女・・』
ところどころしか 聞こえないけど…
聞きたくない!
「ニナ、どうだった?」
声が 聞こえない様に ボリュームを あげて ニナに話しかける。
「ヒロ君、ブランクあるくせに、動けて
る!すごいね!
・・くう、あんた ブランクないくせに、軸 ずれてる・・」
「ウソだぁ〜!」
「さぼりすぎって 事だな。
筋肉 たるんたるんに なってるんじゃないか?俺を見習え」