みつばちとはちみつ


放課後、テニスコートに行くと…
大野先輩が いる!

今、1番 見たくない顔だ!


…帰ろうかなぁ、と 思ったが
ニナに捕まった…あ、また 逃げるトコだったよな…


「君達が 五十嵐君と梶さんだね。
急な事で 本当に 申し訳ない!」


まだ ギプスが 痛々しい 団長が
深々と頭を下げる。


「いや、だ、大丈夫です。頑張ります
から、頭、上げて下さい!」


「空手、してたんだって?
なら 大丈夫。安堂に教えてもらって
くれ。もう完璧に覚えてるから。」


「「はい!」」


久々の型…少し 緊張する。
念入りに ストレッチして、始める。


「ニナ、よろしく。」


「まず、2人が どれだけ 動けるか、
だよね。突きは いいとして、蹴り。
応援団だし見栄えが大事だから。
言っていくから、用意して!
いくよ!」

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