みつばちとはちみつ


「五十嵐君・・昨日は ごめんなさい」

「ああ・・」


くうとの約束が なかったら これでこの
場を 去ってたのに…


「私、ずっと五十嵐君の事、好きだった
の。あんな乱暴で 言葉悪い子やめて、私
にしない? 」


…なんだ、こいつ。くうは こんなやつの為に 今 不安な気持ち ガマンしてるはずなのに…


「俺、くう以外 考えられないから。
ごめんなさい。」


言う事は言った。くうとの約束も 果たせたはずだ。この場を去ろうとする俺の腕を その女は いきなり掴んだ!


「女は あの子だけじゃないよ? 2番目
でもいいし、ね?」


気持ち悪い…おかしい、この女


「あんな子、ちょっと かわいいだけじゃ
ない。すぐ 飽きるって。予備でいいから
私、キープしといて?」


もう 乱暴に 振り払おうか!と 思った時
聞き覚えのある声が 聞こえた。


「あんたは 100年かかっても くうには
敵わないよ。いい加減諦めたら?」


・・あみ先輩?



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