みつばちとはちみつ


それから くうと 喋らない日が 何日か続いた。高校に入ってからの、毎日の くうの手作り弁当も さすがに ない。


毎日の様に ウチに来てたから、くうが来なくて 寂しい親に 俺が 怒られた。


…でも、
これからは これが 当たり前に なっていくんだ… 幼なじみだからって、
いつまでも 一緒には いれない…


だいたい、あんな かわいいヤツが
今まで 彼氏 作らなかったのが
おかしいんだ……でも、寂しい。


胸の中で 何かが ぐるぐる 渦巻いてる。


くうの いない日々なんか、これ以上 耐えられない!


あいつは、平気なのか?
こんなものなのか?幼なじみって…


「ヒロ、女子の皆さんが心配してるぞ。
『五十嵐君、どうしたんだろ〜?
私が慰めてあげた〜い!』って。」


机に 突っ伏して考えてると、コウが 邪魔してきた。


「・・どうでもいいし。」

…他の女なんて…
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