みつばちとはちみつ


どうしたら もっと くう 幸せに
出来るんだろう…
いっぱい 考えなきゃ…!


おじさんが 嬉しそうにしゃべり出した。


「最近、料理が楽しいらしくてね。
ヒロ君への お弁当作りの為に がんばってるよ。」

「おじさん?違うよ。くう、おじさん達
の為に 料理 習い始めたんだ。母さんに おじさん達の体が心配って話してて。
なら、母さんが お弁当作ってあげたら?って。

それからだよ。くうが料理するように
なったの。俺の弁当はおこぼれ。」


…おじさん 知らなかったんだ。
少し、涙ぐんでる…

「・・そうだったのか・・あの子は
全く。何も 言わないから・・」

「優しいよね、くう。」

「・・ヒロ君。」

「あっ、はい!」

「くうを 選んでくれて、ありがとう。」


えっ! そんな急に 改まれると…

「そ、そんな!俺の方が くうに 俺を選んでくれてありがとうって 言わなきゃいけないのに!

俺、自分の気持ち 中々 言えなくて・・
でも、くう ずっと待ってくれてて。
だから今までの分も これからも 絶対大事にします!」


おじさんは すごく優しく笑って
聞いてくれた。


「うん、よろしく頼むな。でも、僕
ひとつ 気になってる事 あるんだ。」

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