みつばちとはちみつ


「おじさん、この仕事好きなら
くうと結婚して、ここ継ぐか?って
よく 言ってた・・・忘れてた・・」


「本当に?本当に忘れてた?
くうを選んだの、その事と関係ない?
だって ヒロ君、勉強 頑張ってるん
でしょ?僕の言葉のせいじゃない?」


このおじさんは…焦り方が 本当 くう そっくりで 笑ってしまう。


「・・ヒロ君?」

「あ、おじさん ごめん。
くう そっくりの焦り方するから、つい。

本当に忘れてた!くうの事は その事 関係なしに ちゃんと 好きだから!
確かに、おじさん 目指して
勉強してるけど、それは 俺が おじさん
みたく なりたいからだし!」


「・・・そうかい、よかった。僕みたいにか。嬉しい。ありがとう、ヒロ君。」

…おじさんは 安心したように 笑顔になった。


「あ、でも これ まだ くうに内緒ね!
まだ 誰にも言ってないし、つきあったばっかりで おじさんの職業 目指してるって バレるの 恥ずかしいし・・」

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