みつばちとはちみつ


「わかった、ヒロ君。ありがとう。」

「あっ!そうだ!忘れてた。これ、昨日の 応援団のDVD。
・・・最後に すごく恥ずかしいの
入ってるけど、ウチの親が 絶対に
おじさん達にも 見てもらえって・・」

「そうかい!ありがとう!昼ごはん
食べたら、 見ようか!」


そうして、再びの 上映…


くうの両親は きらきらした目で
娘の すごい演技に 魅入ってる。


「すごい!くうちゃんも すごいけど、
ヒロ君も ニナちゃんも かっこいい!
ね、お父さん!」


おじさんは 目頭を押さえて
うん・うんって 頷いてる。


「・・すごかった!よく、がんばった
わね。3人とも。お疲れ様。」


こっちを見て、にっこり 労ってくれる
おばさんの横で…始まった


くうも 俺も 画面を見れない…

おじさん達は …やっぱり 固まってる
そして…大爆笑…


なんで 父さんは こんなの絶対見せろ
なんて 言うんだ?
かっこ悪いだけなのに…


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