御主人様のお申し付け通りに
私は涙が出た。

「なんで、泣くの?」

と、わざわざ車を停めて、抱き締めてくれた。

「これからは幸せになるんだから、泣くなよ。自由って幸せがトシコのライフスタイルだろ」

「ふぇ~ん…そうだけど、何かごめん。寂しくて涙が止まらないの…ふぇ~ん」

私は泣きじゃくった。

「寂しいって思ってくれるのか。嬉しいよ、ありがと」

やだやだ、ありがとなんて言わないで。

これで、本当に縁が切れちゃうみたいで、やだやだ!

「トシコ、今夜最後におまえを抱きたい。…それって許されないかな?」

元旦那は泣き顔の私にキスをした。

最後だと言われて、悲しくてまた涙が零れた。

「…うん」

すると、そのままグッと抱かれてディープキス。

車の中で、しばらく濃厚なキスをして、そのままホテルへと行って、元旦那と久しぶりで最後のセックスをした。

ずっとしてなかったから、痛い。

一年前では、この胸の中にいるのが当たり前だった。

今は永田…。

はっ…今、何気に永田の事を考えちゃった。

あの時のキスから、その先の事を想像してしまった。

そして、永田が私の側に居るのが今じゃ、当たり前なんだ…みたいな気持ちになってしまってる。

元旦那はそんな私の頭の中で、何を考えているのかも知らずに、私の身体で感じていた。

「俺と別れて、たまってたろ?…寂しくなった時は、これからはどうするんだ?」

「ヒミツ」

「そっかヒミツか」

寂しくなった時は、永田にまたお願いするしかない…だなんて、言える訳ない。

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