クレナイの歌
また会う日……。
スマホを持ったままごろりと仰向けになる。
天井を見上げ、朱里の顔を思い浮かべた。
彼女はもしかして誰かを待っているのだろうか。
あの寂しげな瞳で誰かを待っているのだろうか。
所詮は他人事だ。
その上、これはただ自分の妄想に過ぎない。
「っ……」
でも何故、胸が苦しくなる。
苦しい苦しいそして、痛い。
一筋の雫が頬を伝う。
…嫌な記憶。
それはいくら歳月が過ぎようと消えない痛み。
そして責任も消えないんだ。
自らの言葉が自身の心に突き刺さる。
そして抉るだけって、傷跡が再び痛みだす。
静かにそれは枕に染みていった